2017年 10月 02日
『決定的瞬間』tokoma流(その2)
流れが速い横湯川が流れています。
大人のニホンザルは頻繁に横湯川の激流を飛び越えながら動き回っていますが、子猿は激流を越えられ
ないので母猿の背中に乗って移動しています。
毎年この地で撮影していると、子猿が横湯川に流されたりしないのか?流されたらどうしよう!
流されたら助けに行けるだろうか、時々心配になる時があります。
そして、とうとう子猿が横湯川の激流に流されてしまう現場を目撃してしまったのです!
ある日、子猿が何かを見つけて川に入っていきました
突然、観光客の女性が悲鳴をあげて激流の方に指をさしました
子猿が流されていました
自分ではどうする事もできず、祈るように撮影している自分が情けないやら悔しいやら。
人間の子供だったら間違いなく助けに行っているのに・・・動物カメラマンとしての宿命を感じた。
祈りが通じたのか、野生動物の生きる本能なのか、子猿は川の岸へ泳ぎ始めました
がんばれーと思わず声をかけていました。
もうじき岸にたどり着きそうだったのに、急に流れの速い方に流されて行きます。
たのむから岸に泳ぎ着てくれーーー(゚Д゚;)
ところが!さらに流れの速い方に流されて行く、もはやこれまでか・・・!!
その時!1匹の大人の猿の姿が!(゜.゜)
まさか!!!(・_・;)
(''Д'')
(''_'')
(''ω'')
(''ω'')ノ
(''◇'')ゞ
(*''ω''*)
やったー!!♪たすかった! (''◇'')ゞ
この瞬間、かたずをのんで見守っていた数人の観光客から拍手と歓声が!(*´▽`*)
日本猿には、時として命の危険が紙一重の環境の中において助かりたい、群れの大切な仲間を
助けたいという本能がDNAに埋め込まれているのです。
ところが、最近の日本人はどうでしょう、弱い人や助けを求めている人に対して見て見ぬふり
自分さえよければという人が増えている、そんな気がしてなりません
同じ日本に生息するこの名もない日本猿に賞賛を与えたい気持ちです
われわれ人間も弱い人を救い、助け合う事の大切さをこの決定的瞬間で思い知らされた気がする。
まだあるよ(その3につづく!)
『緊急告知!』
秋の紅葉とお猿さんの日帰り撮影を10月下旬から11月上旬に企画中!
こうご期待! tokoma
ひやひやしながらブログ読みました。。
助けたのは母親というわけじゃないんですねー。でも本当に良かったです!でも私だったらカメラそっちのけで呆然と見ちゃいそうです。ちゃんとその瞬間をカメラで追っているtokomaさんはさすがです!!
川をジャンプで飛び越えて、子ザルを救出したお方、かっこよすぎます!!
集団生活をしている、サルの行動様式って興味深いものがありますね。
人間とは全く違った、サル特有の価値観も持っているのだろうし、観察していると色々気づくことがありそうですね。
「利己的な遺伝子」という話もありますし、生命が遺伝子の乗り物だとすれば、猿が思いやりを持ち、その一方で人間社会が身勝手になっていくのも(その結果、自然淘汰が進む)仕方がないのかもしれません。
何と言っても、人口の増加は恐ろしいレベル・・・。
(そして、日本の少子高齢化も・・・。)
正に瞬間、ドキュメンタリー!
自然の摂理を考えさせる作品です。
色々と考えさせられる写真だと思います。
自分だったら撮れないかもしれません。
人間は確かに自分勝手なところが多々ある様な気がします。
これからの自分の行動に対してとても考えさせられました。
見返してみると、報道写真のようでもありますね。
劇的な瞬間ショットですね。